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■ 2022/04/17

投稿者: マレアハウスデザインスタッフ

世帯年収900万円の住宅ローンの借入可能額はどれくらい?

目次

「世帯収入900万円で家を建てるとなると住宅ローンはどうなるのかな」

このようにお考えの方は多数いらっしゃるでしょう。世帯収入が900万円あれば、住宅ローンでミスしない限り、苦しむことなく住宅ローンを返済しつつ、満足のいく住宅を建てられます。今回は、世帯収入900万円の場合の住宅ローン借入額と無理なく返済し続けるコツについてご紹介します。

□世帯収入900万円の場合の住宅ローンの借入可能額はいくらか

共働きのご夫婦と子供1人のご家族を仮定して借入可能額について考えてみましょう。現在夫の収入が540万円で妻の収入が380万円とすると、年間収入の合計は920万円となります。このご夫婦の年間収入から社会保険料や税金を差し引くと、手取りの収入は780万円ほどになり、月65万円の収入です。月65万円の収入を得ているご家庭であれば、どれほどの住宅ローンの融資を得られるでしょうか。

まず、借入限度額を計算する際には、返済比率という年間収入に対する年間返済額の割合を参考にして計算します。返済比率は金融機関によって基準が設けられているため、その基準によって変わってきます。この返済比率によって算出される年間返済額以上になる金額は借りられません。

例えば、ある金融機関では、年収に応じた3段階の返済比率を決めています。250万円未満であれば30パーセント、250万円以上400万円未満であれば35パーセント、400万円以上であれば40パーセント、のような形です。また、フラット35の返済比率であれば、400万円未満であれば30パーセント、400万円以上であれば35パーセントのように2段階に分けられています。

世帯収入900万円の方であれば、ある金融機関で住宅ローンを借りるとすれば、返済比率40パーセント、フラット35の場合、返済比率35パーセントになります。返済比率を把握したら、年間返済額における上限を求めましょう。年間返済額における上限の求め方は、以下の通りです。

年間返済額における上限=税込みの年間収入×返済比率

今回想定している年間収入920万円のご家庭の場合、年間返済額における上限は322万円になります。そのため、これを12カ月で割ると、返済額が月26.8万円になる融資額は可能ということです。

□住宅ローンの借入金額を決めるポイントとは

*片働きになっても返済できるような金額設定にする

共働きで世帯収入900万円の場合、妊娠、出産の可能性があるため、収入が減ることを想定して金額を決める必要があります。例えば、夫の年間収入が500万円で妻の年間収入が400万円の世帯であるとします。この場合、夫の月収は41.6万円であり、手取りは32.5万円で、妻の月収は33.3万円であり、手取りが26.2万円です。

まず、妻が育児休暇に入ったとすると、6カ月間は67パーセント、6カ月を過ぎると50パーセントまで収入が下がります。そのため、手取り33.3万円を想定している場合、6カ月間は22.3万円、6カ月を超えると16.6万円となり、10万円近く手取りが下がります。育児休暇のみで考えている場合は、返済負担率25パーセントで考えるとすると、12.2万円までに返済額を抑えておいた方がいいことになります。

次に、時短勤務になった場合です。

時短勤務になった場合、減らした時間分の収入が下がることになります。時短勤務にした場合の一般的な給与の計算方法は、基本給×(時短勤務中の実郎時間÷所定労働時間)で求められます。今回の例でいくと、33.3万円×6÷8となり、24.9万円が額面での給与です。そのため、手取りで19.9万円ほどが予想されます。以上から考えると、毎月の返済額は13.1万円までに抑えておくと安心できるでしょう。

最後に、専業主婦になる場合です。

専業主婦になる場合、33.3万円が丸々無くなるため、夫の手取りに25パーセントをかけた8.1万円に抑えておく必要があります。したがって、片働きになった場合の8.1万円が安心して返済できる返済額ということになります。

*頭金をゼロにする住宅ローンは避ける

安心して返済できる返済プランにする場合、頭金を必ず準備してから住宅ローンを借りることをおすすめします。頭金を用意しておけば、住宅ローンの返済負担が減り、家計にも余裕ができます。金融機関の多くでは、頭金が準備されていれば適用金利が下がる住宅ローンのプランが提供されている場合が多いです。また、審査に受かりやすいことを考えても、頭金は必ず準備しておく必要があるでしょう。

□世帯収入900万円の住宅ローン返済額の決め方とは

世帯収入900万円のご家庭で住宅ローンの返済額を決める場合、月々の支払い額から無理のない借入額を逆算して考える方法をおすすめします。例えば、現在住んでいる家の家賃が10万円であり、教育資金や生活費を確保できているうえ、ある程度の貯蓄が可能であることから、10万円前後で返済できるプランにするなどです。

このように、現在の収入や生活から根拠を持った返済額にすると、後々困らずに返済し続けられます。また、毎月どのような収支になっているかきっちりと洗い出し、貯蓄や生活費を確保したうえで残りのお金を支払額に回した場合の借入額を決めるのも良いでしょう。

この際に重要なのが、定年を迎えるまでに完済できるような金額設定にすることです。基本的にゆとりある老後の生活を送るためには、約36万円ほどの生活費が必要であると言われています。もし仮に夫の年収が600万円で、妻の収入が300万円の場合、夫々に支給される年金の合計は約30万円ほどになります。

したがって、世帯年収900万円のご家庭であれば、ゆとりある生活を送る目安金額より6万円少ない年金生活ということになります。これを考慮すると、年金生活中に住宅ローンで月10万円に支出してしまうと、普段の生活が厳しくなってしまいます。そのため、年金生活を迎えるまでに住宅ローンの支払いが終わるように計算しておきましょう。

□世帯収入900万円で無理なく返済し続けるコツとは

*最長返済期間で住宅ローンを借りる

無理なく返済し続けるためには、最長返済期間で住宅ローンを借りるのをおすすめします。なぜなら、返済期間が延長できないうえ、月の返済額の負担が少なくなるからです。最初から無理な返済計画を立てておくより、できるだけ負担の少ない計画を立てておき、余裕があれば繰り上げ返済する方が合理的です。

返済の繰り上げは大きく2種類あり、期間短縮型と返済額軽減型があります。期間短縮型は、毎月の返済額は変わらないけれど、返済期間を早めることで完済時期を早められます。返済額軽減型は、毎月の返済額のみを減らせます。最長の期間で住宅ローンを組んでおき、これらのどちらかで繰り上げを行うのが一番理想的でしょう。

*ボーナス払いの設定はしないようにする

年に2回ボーナスが入った際に返済額を増額するボーナス払いは設定しないようにしましょう。なぜなら、賞与自体必ず受けられるとは限らないからです。一定の返済額にしておけば、家計を管理する際にもややこしくなりづらいためおすすめです。

□まとめ

今回は、世帯収入900万円の場合の住宅ローン借入額と無理なく返済し続けるコツについてご紹介しました。住宅ローンを借りる際は、無理ない程度の借入額に収めておき、期間に関しても最長期間で借りるようにしましょう。当社では注文住宅のご依頼を承っております。注文住宅をお考えの方はぜひ一度当社までご相談ください。

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