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■ 2022/07/02

投稿者: マレアハウスデザインスタッフ

​​平屋の外観はどう決めれば良いの?実例も含めて解説します!

目次

平屋といえば、古く昭和に建てられたものをイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし、近年はおしゃれなデザインで、上下移動が不要な平屋の注目度が高まっています。平屋は階段がなく1階のみで、ファミリー層からシニアまで幅広い世代に人気です。

 

間取りはシンプルであるものの、平屋の外観のデザインや素材選びで印象が大きく変わります。
平屋の外観は、どのように決めると良いのでしょうか。平屋住宅は、一定以上の広い敷地が必要で、イメージ通りの外観にするには押さえるべきポイントもあります。そこで今回は、平屋の外観をおしゃれにするポイントや外観の色決めのポイント、平屋住宅の外観の失敗例、平屋住宅の外観の実例などをご紹介します。

□平屋の外観をおしゃれにするポイント

平屋はシンプルな外観が多いですが、遊び心のあるデザインを取り入れたり、素材にこだわるとおしゃれな平屋を実現できます。ここでは、平屋の外観をおしゃれにするポイントを解説します。

*屋根の形状をワンランク上にする

屋根は、家の中でも視界に入りやすく、印象を大きく変える重要なポイントです。平屋で多く採用されているのが「片流れ屋根(かたながれやね)」と「陸屋根(ろくやね)」です。

 

「片流れ屋根」とは、一枚の屋根が一方向に勾配のある屋根の形状を指します。スタイリッシュなおしゃれな外観で、水上側の壁面や天井高を高くできるのが特徴です。吹き抜けやロフト、小屋裏収納部屋など、空間を有効活用できます。

 

「​​陸屋根」とは、傾斜がほぼなく、平面な屋根の形状を指します。平屋根やフラット屋根とも呼ばれています。防水タイプと金属屋根タイプがあります。勾配が全くないわけではなく「排水勾配(水勾配)」という雨水が残らないようわずかな傾斜があります。そのため、天井が平面なので居住空間を広く感じられます。

 

陸屋根は屋上スペースとして利用され、洗濯物干しや 太陽光パネルの設置、子供の遊び場、バーベキューなど、さまざまな用途に有効活用できます。また、定期的な掃除や修繕がしやすいのも特徴です。

*外壁や窓を工夫する

屋根の次に印象を大きく変えるのが外壁です。外壁の色や素材の選び方次第で、さまざまなスタイルに仕上がります。片流れ屋根にブラウンやブラックなどのダークカラーの外壁を用いると、スタイリッシュな外観に仕上がります。陸屋根は、異素材の外壁を組み合わせたり、色合いを工夫することでアクセントにもなるでしょう。一方、開口部となる窓や玄関ドアなどの色合いや素材を工夫することでメリハリをつけることもできます。

*斬新なデザインを取り入れる

モダンな外観やモノトーンカラーなど、斬新なデザインを取り入れることでおしゃれな平屋が実現するでしょう。一階建てで構造上の制約も少ないため、ビルトインガレージなども取り入れることができます。

*プライバシーの確保

採光や風通しを考慮し窓を多くしたり窓を広くすると、外から家の中が丸見えになり、プライバシーの確保が難しいケースもあります。道路に面した場所は、通行人からの視線も気になります。
そのため、​​外観をオープンにせず、クローズドな作りで間接照明を設置するなど庭から明るさを取り入れることが大切です。

*モダンテイストな平屋

自然素材にこだわった和モダンやクールさが魅力的なシンプルモダンは、平屋との相性が抜群です。内装には、無垢や漆喰などの自然素材を用いると、日本家屋のような空間を実現します。

□外観の色決めのポイント

平屋の外観を印象づける要素は、色使いがポイントとなります。一般的には、シックなグレーやホワイトが人気です。ホワイトを基調とすると、光のあたる角度によって汚れが目立つ場合もあり、注意が必要です。

 

色は、組み合わせも大切です。ホワイトやグレーを使用する場合は、割合を多めにすることでまとまった配色となります。例えば、ホワイト8割、グレー2割、ベージュ1割のようにすると、​​統一感を出すことが可能です。一方で際立たせる色にする場合は、オレンジやレッド、グリーンなどのモノトーン系以外を用いると良いでしょう。

□平屋住宅の外観の失敗例

*外観をパーツで決める

平屋の外観デザインの失敗例では、全体のイメージが明確になっていないにもかかわらず、パーツで決めることです。パーツのみで選ぶと失敗する可能性が高いです。

*屋根の大きさ

平屋は面積が大きくなるため、どうしても屋根が大きくなります。屋根が大きいと太陽光パネルの設置などが可能です。しかし、大雨が降った際は雨を受ける面積が大きいため、雨漏りする可能性が高くなり、注意が必要です。

*窓の大きさ

大きな窓にすると、家の中が外から丸見えになってしまい、プライバシーの確保が困難になります。それゆえ、通行人が多い場所に平屋が建っていると、人に見られる機会も多くなるのです。平屋では、窓の大きさにも注意しましょう。

*テラスの設置

テラスを作ったものの、実用性がなく後悔することです。特に庇を設置せずに作られている場合もあり、雨よけや鳥の糞なども防止できないこともあるでしょう。

□平屋住宅の外観の実例

1つ目は、自然と相性の良い木の平屋です。
モダンテイストな平屋は、自然との相性も抜群です。ウッドデッキなどの設置で、空間の有効利用が可能です。木のぬくもりや質感が心安らぐ空間となるでしょう。木の外壁は年月とともに深みが増すため、その変化を楽しめるのもメリットです。


また、外壁材に杉板の表面を焼いて炭化させた焼杉板を使用すると、個性的でクールな雰囲気が際立ちます。見えない部分の下地には、ガルバリウム鋼板を使用するとサイディングなどと比べ、耐久年数が高くさびにくいです。

 

2つ目は、大きな庇のある平屋です。
敷地に余裕があれば、大きな屋根や庇の設置が可能です。内側にウッドデッキを設置すると、通行人の視線にも配慮ができ、幅広い年代に好まれるタイプの平屋でしょう。

 

3つ目は、箱型の平屋です。
シンプルな平屋の中でも人気なのが箱型デザインです。外壁にはマットなグレーを用いて木製ルーバーをアクセントにすると、玄関付近が目隠しされ、風と光が通り抜ける仕組みです。したがって、通行人が多い場所でも気にならないでしょう。

 

L字型の平屋では、変形地にも対応しやすく、空間を分けられるのがポイントです。タイル状の外壁を取り入れると、シャープなデザインと重厚感を表現できます。いずれにしても箱型の平屋は、スクエア窓など開口部をコンパクトにすると、開放的な外構に仕上がります。

 

4つ目は、シンプルモダンな平屋です。
平屋住宅で外せないのがシンプルモダンな外観のデザインです。ホワイトとグレーの組み合わせは定番で、どっしりとした安定感のあるフォルムと重厚感が特徴です。一階には、ビルトインガレージを設置することでデッドスペースの有効活用にもなります。

 

5つ目は、真っ白な外壁の平屋です。
真っ白な外壁の平屋は、さわやかで清潔感のあるスッキリとしたデザインが特徴です。庇と玄関ドアなど部分的に差し色を取り入れると、遊び心のある愛らしい印象に仕上がります。

□まとめ

今回は、平屋の外観をどのように決めていくかについて、実例を含めて解説しました。
平屋の外観をおしゃれにするポイントは、屋根の形状や外壁、窓の工夫、斬新なデザインなどを取り入れると良いでしょう。外観の色決めのポイントは組み合わせに配慮しながら、ホワイトやグレーなど、人気のカラーの割合を多くすることが大切です。

 

際立たせる色にする場合は、オレンジやレッド、グリーンなどのモノトーン系以外を用いると良いでしょう。平屋の外観の失敗例は、全体のイメージが明確になっていない状態でパーツのみ選ぶことです。また、屋根や窓の大きさ、テラス設置の有無なども慎重に検討しましょう。

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