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■ 2022/09/02

投稿者: マレアハウスデザインスタッフ

​​平屋は暑い?平屋の暑さ対策やその他の特徴について詳しく解説します!

目次

昔ながらのシンプルなデザインで1階建ての家といえば平屋です。段差が少なく、バリアフリーの観点からも暮らしやすい住まいとして人気が高まっています。近年、デザイン性の高い平屋も登場し、若者からも注目が集まっているのです。しかし、平屋は「夏場は暑く、冬は寒い」「室内がこもりやすい」などといったイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。平屋が暑くなったり、寒くなるのには、いくつかの原因があります。

 

今回は、平屋が暑い理由、平屋の暑さ対策、冬の平屋について、寒い冬に暖かい平屋にするためのポイントや対策、その他の平屋の特徴について解説します。

 

□平屋が暑い理由

 

*太陽光の熱が伝わりやすい

 

2階建ての場合は、2階部分は太陽光の熱が直接あたり、1階部分は2階部分からの間接的な熱を受けます。つまり、2階建ての家は、上階が太陽光の熱を遮っており、1階部分は熱が伝わりにくくなります。したがって、直接太陽光があたる場合と間接的に太陽光があたる場合と比較すると、間接的にあたる方が当然、熱が伝わりにくいです。

 

一方、平屋では屋根から直接熱が伝わります。そのため、2階建てよりも部屋が暑くなります。また、屋根の面積が広ければ広いほど、太陽光の熱が伝わりやすくなるでしょう。太陽光は、屋根からの熱だけではありません。地面からの照り返しによる熱もあるため注意が必要です。

 

*風通しが悪い

 

平屋は直接熱が伝わり、間取りや窓の位置などによっては風通しが悪くなる可能性があります。風通しが悪くなると空気や湿気が停滞し、結露が発生しやすくなるのです。その結果、カビやダニの原因となり、アレルギーなどの健康被害につながることも否定できません。このように平屋を建てる際は、立地や周辺環境の事前確認が必要です。

 

□平屋の暑さ対策

 

*小屋裏の空間を広く取り入れる

 

同じ平屋でも小屋裏がある平屋とない平屋では、小屋裏がない平屋の方が直接熱を受けるため暑くなります。一方、狭い小屋裏の空間と広い小屋裏の空間では、空気の量と天井との距離間に差が生じます。そのため、広い小屋裏の方が暑さ対策に適していると言えます。

 

屋根の種類では、陸屋根は狭い小屋裏、​​切妻、片流れなどは、広い小屋裏となっているのが特徴です。とはいえ、デザインや間取りに影響を及ぼすため、必ず小屋裏を広くしなければならないわけではありません。

 

小屋裏がある場合でも近年の猛暑で室内の温度上昇が避けられないケースも少なくありません。この状況では、小屋裏換気を施すことで温度上昇を抑制します。

 

*断熱材を多く入れる

 

屋根や天井への断熱材の量を多くし、グレードアップする方法です。断熱材には、セルロースファイバーや羊毛、ポリエチレンフォーム、インシュレーションボード、グラスウール、ロックウールなど、たくさんの種類があります。

 

なかでもグラスウールは、比較的安価で高い断熱性能を発揮するため、コストパフォーマンスが高い製品です。密度が高ければ高いほど性能が良く、10kg/㎥〜14kg/㎥程度の製品が一般的です。

 

*屋根の材料

 

屋根に使われる材料は、主に粘土瓦(釉薬、無釉)、セメント瓦(プレスセメント瓦、コンクリート瓦)、スレート(化粧スレート、天然スレート)、金属板(ガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板、銅板、ステンレス、チタン、トタン)などがあります。

 

最も断熱効果の高い屋根材は粘土瓦で、セメント瓦が続きます。厚みもスレートや金属板と比較すると大きな差があります。瓦は、下地との間に隙間が設けられる施工方法です。その隙間には、空気が入り込むので断熱効果が期待できます。

 

ガルバリウム鋼板などの金属板は、屋根に張り付けるような工法で熱を通しやすく、断熱効果は期待できません。スレート屋根も同様に屋根に張り付けるような工法で空気層がなく、断熱効果は薄いです。しかし、遮熱機能のあるスレート屋根であれば、断熱効果が期待できるでしょう。

 

断熱効果の高い順をまとめると、粘土瓦>セメント瓦>スレート>金属板となります。

 

□冬は寒い?

 

*日当たりが悪い

 

2階建ての家は、2階部分に太陽光があたるので日当たりに困ることはありません。吹き抜けのある家では、2階から1階に太陽光を取り入れることができます。1階部分の平屋は、窓が建物の中心から遠くなり、太陽光が届きにくい場合があります。天窓の設置は日当たりが良くなる一方で、雨や雪が多い地域では雨漏りのリスクが生じるため注意が必要です。​​​​​​南向きの窓では、窓から入る太陽光の影響により冬は暖かくなりますが、夏は日差しが強く暑くなってしまいます。

 

*床下からの冷気

 

平屋は地面に接する面積が広く、床下からの冷気が伝わりやすくなっています。そのため、地面に接する面が広ければ広いほど、床下からの冷気が伝わり寒くなるのです。床下からの冷気を解決する方法として、床暖房の設置が挙げられます。しかし、床暖房は電源を入れてから温まるまで1時間前後かかる場合がほとんどです。次の項目では、寒い冬に暖かい平屋にするためのポイントや対策について解説します。

 

□寒い冬に暖かい平屋にするためのポイントや対策

 

暖かく快適な平屋にするためには、断熱性・気密性がポイントとなります。屋根や壁、床の断熱材は、高性能な製品を選ぶと良いでしょう。窓には、ガラスの層が2枚以上の​​​​複層ガラスや塩化ビニール樹脂とも呼ばれる樹脂製のサッシを取り入れると、熱を伝えにくく、断熱性能を高めることが可能です。

 

一方、吹き抜けのある平屋は、​​コールドドラフト現象に注意し、​​窓の断熱性能を高めることが大切です。コールドドラフト現象とは、部屋の​​暖かい空気が冷たい窓ガラスによって触れて冷やされ、床面に冷たい空気が流れてくる現象を指します。

 

また、吹き抜け部分に自動開閉が可能なシェーディングを設置する方法もあります。床下は、前述したとおり、電源を入れてから温まるまで時間がかかりますが、床暖房の設置により、じわじわと足元を暖めることが可能です。暖かい空気を循環させるには、天井にシーリングファンを取り付けることやサーキュレーターを活用するのが良いでしょう。

 

□その他の平屋の特徴

 

1つ目は、家事の負担が軽減することです。

平屋には階段がないため、洗濯物をベランダに干すときも2階に上がる必要はありません。また、掃除機を持って階段を上る必要もなく、家事の負担が軽減されます。

 

2つ目は、外壁のメンテナンスが比較的楽になることです。

外壁の手入れや雨どいの掃除など、定期的なメンテナンスを脚立のみ行えます。一方、2階建て以上であれば、高所作業により足場が必要になることが多いです。

 

3つ目は、耐震性が高いことです。

平屋は平らな形状で、建物の構造上、地震による揺れが少なくなります。

 

4つ目は、天井を高くできることです。

2階建ての天井の高さは、一般的に2350mm〜2500mmです。平屋は、2500mm〜3000mmであるため、天井を高くすることができます。

 

5つ目は、庇をつくれることです。

平屋は広い敷地に建てられることが多く、大きな庇を設置することが可能です。庇は、​​​​雨除けや直射日光の遮断、外壁の保護などの効果が期待できます。

 

□まとめ

 

平屋が暑くなるのは、​​太陽光の熱が伝わりやすく、​​風通しが悪いといった理由があります。暑さ対策には、高性能の断熱材や屋根材の選定、小屋裏の空間を広く取り入れるのがポイントです。冬に寒くなると、窓から太陽光が届きにくく、日当たりが悪くなります。また、地面に接する面積が広く、床下からの冷気が伝わりやすいのが主な理由です。暖かく快適な平屋にするためには、断熱性・気密性がポイントとなります。​​​​窓は、複層ガラスや樹脂製サッシを活用すると断熱性能を高めることが可能です。

 

宇都宮市で平屋を検討されている方は、当社へお気軽にご相談ください。



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