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■ 2022/11/22

投稿者: マレアハウスデザインスタッフ

2階建てと平屋のどちらを選ぶ?2つの違いと平屋がおすすめな理由とは?

目次

住宅を建てる際に多くの人が迷いやすいのが、2階建てにするのか、それとも平屋にするのかということです。それぞれどのような違いがあり、どちらにすると良いのでしょうか。今回は、2階建てと平屋の違いについて紹介します。

□2つを選ぶ際のポイントとは

新築を2階建てにするのか、平屋にするのかで迷っている場合には、以下の点を考慮すると良いでしょう。

*土地の広さ

2階建てであれば、小さい敷地面積でも建てられます。しかし、平屋であればある程度広い敷地面積がないと当然建てられません。また、その土地にどのくらいの敷地面積の家を建てられるかを表す建築面積を割り出すことも重要です。敷地面積に対する建築面積の割合は建ぺい率と呼ばれ、自分の土地の面積と建蔽率が分かれば建築面積が分かることを覚えておきましょう。

*家族構成と住む人の年代

住むのが若い夫婦や小学生以上の子供がいる家族の場合はどちらを選んでも良いです。しかし、住むのが年配の方のみの場合は、階段での転倒事故を避けるためにも平屋住宅の方がおすすめです。他方で、二世帯住宅を検討中の場合は、それぞれの家庭のプライベートを確保するためにも、2階建ての方が住み分けしやすいケースもあります。

*予算

家づくりの要素の中でも重要度が特に高いのが予算です。一般的に、平屋の方が土地の広さや敷地面積の確保が必須なので、同じ面積であればコストがかかると言われています。ただし、建築依頼の内容によっては2階建ての方が高くなることも考えられます。予算についてはケースバイケースなので、詳細な見積を出してもらった上で予算と照らし合わせて平屋と2階建てのどちらが建築可能なのかを判断すると良いでしょう。

□費用面における違いとは

依頼内容によって異なるものの、平屋と2階建てではかかる費用が違います。
ここからは、それぞれの費用にはどのような違いがあるのかについて見ていきます。

*基礎・外壁工事の費用

同じ坪数の場合、2階建ての方が外壁が大きくなります。延べ床面積も同様に2階建ての方が大きくなるので、工事費用は平屋よりも高くなります。ただし、同じ延べ床面積であれば、平屋の方が基礎や屋根の面積が大きくなります。また、2階建ては平屋と比べて坪数が少なくなります。基本的に、外壁よりも基礎や屋根のコストの方が高いので、平屋の方が坪単価が高くなる可能性があります。

*固定資産税

住宅を購入する際には、土地と家に固定資産税と都市計画税という税金が課せられます。これらの税金は、平屋なのか、2階建てなのかによって課税額が変わります。同じ延べ床面積で、同じ仕様であれば、平屋の方が屋根や壁などに多くの資材を使うため、資産価値が高いとみなされ、固定資産税が高くなります。しかし、その差はそれほど大きくなく、およそ1万円以内に収まるでしょう。

*メンテナンス

住宅は長年住んでいく上で必ずメンテナンスの必要性が出てきます。
一般的に、メンテナンスの費用は2階建てよりも平屋の方が低くなると言われています。2階建ては平屋よりも高さがあり、なおかつ外壁塗装の際の足場代がかかるため、費用が比較的高くなるのです。それに加え、普段の掃除においても間取りが単純な平屋の方が楽になります。

□平屋のメリットとデメリットについて

ここからは、2階建てと比べて平屋が優れている点と劣っている点について紹介していきます。

*メリット

1つ目は、家事が楽な点です。
平屋は、階段を使う必要がないため、移動がスムーズになります。基本的に、2階建ての家では、1階の脱衣所に洗濯機を置くように計画します。洗濯の際には1階で洗濯した服をわざわざ階段を上って2階のバルコニーに干しにいく必要があり、非効率的であると言えます。それに比べて平屋は全てが1フロアで完結するので、洗濯に関しても2階まで洗濯物を運ぶという重労働をカットして便利に行えます。

 

2つ目は、家族とのコミュニケーションが増える点です。
生活が1つのフロアに集結している平屋では、家族とのコミュニケーションの機会が自然と増えます。リビングに集まりやすく、家族の気配を感じやすい作りは家族の心の距離も縮めてくれるでしょう。

 

3つ目は、耐震性が高い点です。
平屋は、2階の重量が1階にかからないため、2階建てよりも耐震性が優れています。2階建てであれば弱点となる1階と2階のつなぎ目部分も存在しないため、耐震における懸念点は少なくなります。

 

4つ目は、設計の自由度が高い点です。
平屋には当然ながら2階が存在しません。そのため、天井を自由に設計できるのも魅力です。2階建ての1階部分では不可能な勾配のある天井や梁を魅せるデザインで天井を高くでき、広々とした空間を実現できるでしょう。

また、窓に関しても、2階の窓との調整を行う必要がないため、自由にゆとりある配置計画を建てられるでしょう。平屋は2階とのバランスをとる必要がないため、外観もかっこいいデザインにできるケースが多いです。

 

5つ目は、メンテナンスコストを抑えられる点です。
平屋は比較的経済的にメンテナンスできる住宅です。2階のメンテナンスの必要がなく、外壁の面積も小さいことから、単純にメンテナンスの費用と手間が省けます。構造もシンプルなため、点検が容易で項目も少ないです。

 

6つ目は、中庭を楽しめる点です。
平屋を検討中の方には、コの字型にして中庭を作りたいと考えている方も多いと思います。
中庭と平屋は非常に相性が良く、どの部屋からも中庭を眺められる構造にできるのも大きな魅力です。開放感のあるリビングから繋がる中庭でのスローライフを実現できるでしょう。

*デメリット

1つ目は、狭い土地では建てにくい点です。
家族全員が1つのフロアで生活する平屋は、敷地面積が広い場合に実現できる形の住宅と言えます。2階建てであれば2つのフロアそれぞれに空間を分散できますが、平屋は1階に全ての生活空間をまとめなければなりません。そのため、平屋で快適な生活を実現するためにはある程度の広さが必要になるのです。

 

2つ目は、間取りに工夫が必要な点です。
開放感があり、全体を見渡せる平屋は、プライベートな空間を確保するのに苦労する側面があります。家の中では寝室や子供部屋、お手洗いなどへ入る姿が見えてしまいます。また、開放感を求めるあまり大きな窓を作ると周囲からの視線が気になりかえって快適ではなくなるケースも考えられます。プライベートな空間への配慮は2階建ての家づくりと比べても特に必要な要素と言えます。

 

3つ目は、日当たりが悪くなる可能性がある点です。
平屋は縦ではなく横に広い建物です。そのため、窓から遠い部屋は構造的に太陽の光が入りにくくなります。また、周辺に高い建物があると全体的な日当たりが悪くなります。

□2階建て?平屋?どちらがおすすめなのか

結局、平屋と2階建てではどちらがおすすめなのかというと、答えはありません。
どちらが適しているかは完全に人によります。
なぜなら、家族ごとに家族構成やライフスタイル、重視したい項目が全く違うからです。

ただ、基本的には「狭い土地に家を建てる」「個人の空間を大切にしたい」「家族の生活リズムがばらばら」という場合は2階建てがおすすめです。反対に、「広い土地に家を建てる」「老後の暮らしやすさを重視したい」「家族とのコミュニケーションをなるべくとりたい」という場合は平屋がおすすめです。

□平屋の注意点について

平屋を採用する場合は、以下の2点に気を付けましょう。

1つ目は、日当たりと風通しです。
前述の通り、平屋は2階建てよりも日当たりが悪くなる可能性が高い住宅です。家の中心ほど日当たりが悪くなるので、まずLDKを決めてから、他の部屋の配置を決めるようにしましょう。また、可能であればコの字型やL字型の平屋にすると日当たりを改善できます。

 

2つ目は、プライバシーの確保です。
平屋の大きな弱点とも言えるプライバシー面については細心の注意を払いましょう。特に、カーテンや塀などで視線を遮ったり、窓の位置を工夫して周囲から視線が入らないような作りになるように設計すると良いでしょう。

□まとめ

今回は、2階建てと平屋の違いについて紹介しました。2階建てと平屋は、家族構成や建てる土地の広さ、予算などからどちらにするかを決めると良いでしょう。平屋を採用する場合は、日当たりや風通し、プライバシーの確保に細心の注意を払うようにしましょう。

 

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