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■ 2023/03/22

投稿者: マレアハウスデザインスタッフ

魅力の多い縁側を平屋に取り入れよう!縁側の役割を紹介!

目次

家の外と内をつなぐスペースとして機能する縁側。日本の伝統的な住宅に取り入れられているイメージがある方が多いと思いますが、最近では、現代建築にも取り入れられつつあります。快適性と美しさを兼ね備えた住まいを実現したい方は、縁側を取り入れた平屋の注文住宅を検討してみてはいかがでしょうか。平屋に縁側を取り入れることで、自然との調和が取れて、穏やかな居住空間を作れます。

今回は、縁側の役割やその魅力、平屋に縁側を取り入れる際の注意点などを紹介します。

最高の家づくりを実現したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

□縁側とは?

縁側とは、庭と和室の間に設置された板張りの廊下のことです。

建物の「ふち(縁)」と「そば(側)」の空間が語源です。

内側にあるものを「内縁(うちえん)」、外側にあるものを「外縁(そとえん)」といい、現代住宅では、日当たりの良い南向きに庭園と縁側の両方を取り入れる間取りが人気となっています。以下より、縁側の種類とそれぞれの特徴について紹介します。

*濡れ縁(ぬれえん)

濡れ縁とは、建物の外壁の柱の外に設けられた屋根付きの外縁の1種で、雨天時には風が吹き込んで濡れることからその名がつきました。昔は、ツガやヒノキ、ヒバなどの木材が使われていましたが、最近では海外産の樹木や樹脂木材も使われるようになっています。

濡れ縁は内縁よりも開放感があり、屋根付きの屋外空間として自然と触れ合う活動に最適です。庭が付いている一戸建てに実装されることが多く、室内と屋外の繋がりを強くする魅力的な要素の1つとなっています。

*榑縁(くれえん)

榑縁とは、縁側に使用される板を長手方向に貼り、敷居に対して平行になるように配置したものを指します。それに対して、「切目縁」は、板を短手方向に貼り、敷居に対して直角に配置した縁側です。内縁には榑縁、外縁には切目縁を採用するのが一般的で、スギやヒノキなどの縁甲板がよく使われます。縁側が居室と繋がる場合は、フローリング材が採用されることもあります。

また、庭側と居室側に建具を配置することで、温度調整の空気層を作れます。建具を閉じることで独立した空間を実現でき、建具を開けることで庭と繋がる開放的な空間を実現できます。榑縁は、様々な間取りに合うため、和風住宅から和モダン住宅まで、幅広い建築スタイルに取り入れられます。

*広縁(ひろえん)

広縁とは、内縁のなかでも特に幅が広く取った縁側のことを指します。3尺(おおよそ91センチメートル)以下であれば一般的な縁側と呼ばれますが、4尺(おおよそ120センチメートル)以上であれば広縁と呼ばれます。

現代では新築住宅において広縁を見かけることはあまりありませんが、中古の一戸建てや古民家のリノベーションにおいて、日当たりを活かしてサンルームやランドリールームとして生まれ変わることが多いです。また、広縁の幅を活かして椅子や机を配置し、サブリビングとしても利用されることがあります。

□縁側の役割とその魅力

縁側は、心地の良い空間をつくるというだけでなく、快適な暮らしを実現するための役割も果たしています。ここでは、縁側の役割とその魅力について紹介します。

1つ目は、夏の日差しを遮ることです。

縁側は、夏の日差しを遮り、部屋の中を明るくしながらも、室温を下げる効果があります。

ただし、これは縁側が南側にある場合の話で、縁側の位置によってその効果は異なります。

東側や西側にある場合、日が差す角度が低いことにより、日差しが直接入り込んでしまいます。そのため、南側に縁側を設置することが、最も効果的な涼しさを得るための方法となります。

また、縁側の種類によっても、その効果は異なります。例えば、榑縁の場合は、縁側から部屋までの距離が遠くなるため、日差しを和らげられます。濡縁の場合、縁側の上に設置するひさしによって、さらに日差しを遮れます。

2つ目は、通風を良くすることです。

縁側を作る際は、大きな掃き出し窓を設置し、開口部を広くするのが一般的です。広い開口部にすることで、より多くの風を取り入れられ、室内の湿気が溜まりにくくなります。

3つ目は、室内の温度を一定に保つことです。

縁側の上にあるひさしによって、夏場の直射日光を防げるので、部屋の温度が上がりにくくなります。また、冬場には日差しが届くため、寒くなる心配は要りません。ひさしを使って、日差しをコントロールすることで、室内の温度を一定に保ちやすくなり、省エネ効果も得られます。

ただし、ひさしが90センチメートル〜120センチメートル程度出ていなければ、効果が十分に得られないこともあります。また、縁側を設置すると開口部が広くなるため、窓ガラスやサッシの断熱も考慮する必要があります。

4つ目は、人と人との交流の場になることです。

縁側は、玄関に比べて外とゆるやかに繋がる空間です。玄関からの訪問はフォーマルなイメージがありますが、縁側では気軽に声をかけ合い、ほどよいコミュニケーションが取れるため、人と人との交流を楽しめます。

また、多くの人々が集まってバーベキューを楽しむ際には、縁側があれば椅子の心配をする必要がなく、庭と縁側を自由に行き来できます。

5つ目は、庭の植栽や借景を楽しめることです。

縁側を設置することで、部屋から外の景色を眺めやすくなります。また、縁側から見える庭の植栽が色づくことで季節の移り変わりを感じたり、自然の景色を部屋に取り込む「借景」を楽しんだりできます。このような風景を楽しめることは、縁側が持つ魅力の1つです。

6つ目は、部屋が広く見えることです。

縁側を部屋と同じ高さに設置することで、一体感が出て広々とした印象を与えられます。特に洋室では、縁側をアウトドアリビングのように使い、部屋から庭までの空間に統一感を持たせることで、より広い空間を演出できます。

□平屋に縁側を作るデメリットと注意点

*デメリット

縁側を設置するには広いスペースが必要であり、庭を手入れする必要があります。また、縁側は近隣とのコミュニケーションスペースとしても使えますが、プライバシーや防犯の観点からは壁をつくったり、設置する場所を工夫したり、防犯対策を十分に考慮する必要があります。縁側には多くの魅力がありますが、それにはコストや手間がかかることも覚悟しなければならないことを把握しておきましょう。

*注意点

平屋に縁側を取り入れる際は、家族で縁側が必要な理由やどのように使いたいかをしっかりと話し合っておきましょう。それが明確であれば、理想のプランを図面に落とし込みやすくなります。

また、プライバシーや防犯上の問題には十分に気を付けましょう。プライバシーを守る家づくりを実現するために、外部の目線を遮ったり侵入されにくい工夫をしたりする必要があります。

□まとめ

縁側には、通風を良くしたり、室内温度を一定に保ったりする役割があるだけでなく、人と人との交流を深める場としても重要な役割を果たします。縁側を取り入れることで、日本の伝統的な文化や建築を味わいながら、自然と調和した生活を送れます。プライバシーや防犯上の問題に注意をして、自分たちのライフスタイルに合った縁側を作り、より快適な居住空間を実現しましょう。宇都宮市・栃木市・小山市周辺でデザイン性の高い注文住宅を検討されている方は、当社までお気軽にお問い合わせください。

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