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■ 2022/02/02

投稿者: マレアハウスデザインスタッフ

ガレージハウスに固定資産税がかかる条件とは?

目次

ガレージハウスとは、車庫と住宅が一体となった家のことです。海外の映画やドラマなどで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。車好きな人をはじめとして、新築を建てる予定の人の間でも人気が高まっているガレージハウスですが、条件によってはガレージ部分も固定資産税の対象となることがあります。そこで今回は、ガレージハウスの固定資産税について解説します。

□固定資産税の基礎知識

*固定資産税について

 固定資産税は、すべての固定資産に課される税金のことです。固定資産とは土地や住宅、償却資産などを指し、所有している固定資産に応じて課税額が変動します。他にも、田畑や山林、牧場、倉庫、工場、建築物なども固定資産に分類されます。

国税と思われている方もいらっしゃいますが、固定資産税は地方税に分類されるので、毎年自分が所在する市町村に納税します。そのため、お住まいの地域やエリアによって課税率の基準が変わります。住宅を所有する方には固定資産税や都市計画税の通知書が毎年届き、そこに記載された金額の支払い義務があります。

固定資産税を納める義務がある方は、1月1日現在土地や家屋及び償却資産の所有者として、固定資産課税台帳に登録されている人と定義されます。

*建物の固定資産税について

建物が建築された後に家屋調査士が建物についての調査を行い、その評価額について算出します。調査は、床面積や構造、設備といった住宅のあらゆる面から判断されます。算出された評価額に対して、1.4パーセントをかけた金額が固定資産税額として徴収されます。建物が新築戸建て住宅の場合、新築時から3年間は優遇制度を受けられるため把握しておくと良いでしょう。

□ガレージハウスに固定資産税がかかる条件

ガレージハウスのガレージ部分は、固定資産税の対象となるのでしょうか。

ここでは、ガレージ部分に固定資産税がかかる条件を3つ紹介します。

これら3つのいずれかの条件が欠けていれば、家屋とみなされずに固定資産税がかかりません。

1つ目は、外気分断性です。

固定資産税の家屋における課税条件の1つに外気分断性があります。外気分断性とは、外から中へ空気が流れ込まないように仕切りを設ける構造のことです。具体的には、屋根と壁によって囲まれている状態のことを指します。つまり、シャッターのついているガレージでは、シャッターを閉めた状態で外気分断性が認められる場合に固定資産税の課税対象となります。

2つ目は、用途性です。

用途性とは、一般的に居住用や店舗用、作業用や貯蔵用といった各場面において、それぞれの用途を有していることを指します。ガレージには、自動車やバイクを保管する用途として用途性があるとみなされます。

3つ目は、土地への定着性です。

固定資産税の課税要件の1つとして、ガレージが基礎工事によって土地と定着していることが挙げられます。土地に固定されずにただ置いてあるだけでは家屋として認められず、固定資産税の課税対象にはなりません。だからといって、基礎工事をなくすことで節税できると考えるのは避けた方がいいです。地震や台風といった自然災害による安全性の観点からおすすめできません。 

□ガレージハウスの固定資産税の優遇措置 

*ガレージハウスが固定資産税の優遇対象になる条件

先ほどご紹介した3つの条件すべてを満たしている家屋であれば、基本的には固定資産税の課税対象となります。しかし、ガレージハウスの場合、特例でガレージ部分の固定資産税が緩和されるケースがあります。具体的には、ガレージ部分の面積が建物の延床面積の20パーセントまでの広さの場合、床面積には含まないという特例です。

例えば、100平方メートルの住宅を建築した場合、20平方メートル以下のガレージを設置すると床面積には含まれません。このケースでは特例が適応されて、結果的に固定資産を軽減できます。

*ガレージハウスの固定資産税の注意点

しかし、ガレージハウスで固定資産税の優遇を受けるためには、以下の2点に注意が必要です。

1つ目は、シャッターの性能を考慮することです。

仮に、ガレージの面積を小さくして固定資産税の軽減を図ったとしても、性能の高すぎる自動シャッターを設置すると、設備の面で評価が加点されてしまう可能性があります。結果的に、固定資産税を課せられる場合があるため注意が必要です。なるべく固定資産税を抑えるためには、基本性能を備えた一般的なシャッターを設置すると良いでしょう。

2つ目は、固定資産税にこだわりすぎないことです。

固定資産税の節約を意識しすぎて、ガレージが使いづらくなると本末転倒です。ガレージが使いづらくなる例として、車やバイクの駐車や整備を目的としてガレージハウスを採用したのに、固定資産税の軽減の条件を満たすために車1台がギリギリ停められる広さにしてしまったケースが挙げられます。税金を抑えるために、本来の目的から逸れた選択をしてしまうと、住み始めてから後悔することになりかねません。趣味の車やバイクの整備も思うようにできず、ストレスも溜まってしまいます。

このように、固定資産税にこだわりすぎてしまうと、かえって使いにくいガレージになってしまうことがあります。ガレージハウスを採用した目的を忘れずに、最も大切にしたいことを優先して家づくりを進めていきましょう。

□ガレージハウスで後悔しないためのポイント 

ここまで読んで、ガレージハウスにするかまだ迷われている方へ、最後にガレージハウスで後悔しないためのポイントをお伝えいたします。以下の4つのポイントが、家づくりの参考になれば幸いです。

*将来のライフスタイルを見据えた設計にする

ガレージハウスはガレージと住宅が一体化しているため、将来ライフスタイルの変化からリノベーション したいとなったときに、費用や時間の負担が大きくなります。将来大型車に乗る予定があったり、車の台数が増えたり、ガレージで作業したりする場合には、あらかじめ十分な広さを確保した設計にしておくことをおすすめします。

また、ガレージハウスは一般的に、1階をガレージスペース、2階以上を居住空間として使用するケースが多いです。このようなケースでは階段移動が多くなるため、ご高齢の方が家族にいらっしゃる場合も注意が必要です。年を重ねていくとともに、階段の上り下りに対する負担が大きくなってきます。そこで、ガレージハウスにするなら手すりや簡易のエレベーターの設置といった対策をしておくことをおすすめします。

*ガレージの大きさを考える

ガレージハウスでは、ガレージ部分の広さ決めがとても大切です。先ほどもお伝えしたように、将来のライフスタイルを見据えて、あえて大きめに広さを設ける方も多くいらっしゃいます。一方で、固定資産税の軽減のために小さめのガレージを選択される方もいらっしゃいます。

ガレージで作業をしたり、車が増えたりする予定がないのであれば、固定資産税の優遇対象条件内の広さにするのも良いと思います。ただし、ガレージのスペースを狭くしすぎてしまうと、車の駐車が難しくなったり、物が置けなくなったりしてしまいます。ガレージハウスを建てる際には、ガレージの使用目的を明確にしておき、目的に合った大きさを採用しましょう。

*耐震性に注意する

ガレージハウスでは、一般的に1階部分にガレージを設けます。ガレージの構造上、どうしても建物を支える柱が通常の家よりも少なくなってしまい、耐震性が低くなる傾向にあります。3階建てであればなおさら、建物全体の重量が重たくなるため、1階部分に空洞があるのは不安という方もいらっしゃるでしょう。

そんな方におすすめなのが、横に長いガレージハウスです。敷地面積があれば、平屋など横に長い形状にして家を建てることで、力が分散して耐震性が高まります。敷地面積上、縦に長い形状にしかできない場合は、重量鉄鋼造にしたり耐震性の高い建築方法を取り入れたりすることで、耐震性を強化できます。とにかく、耐震性を高めるための工夫を施すことがとても大切です。

*固定資産税がかかることを意識して設備を整える

固定資産税の課税条件を評価する際には、設備の性能の高さも対象に入ります。一般的に、ガレージの造りはシンプルであることが多いため、評価額は低く見積もられます。しかし、先述したように自動式のシャッターのような高性能な設備をつけてしまうと、評価額が高くなります。結果的に、固定資産の課税率が上がってしまうため注意が必要です。固定資産税は地方税であるため、課税の細かな基準に関しては自治体に確認する必要があります。

□まとめ

今回は、ガレージハウスの固定資産税についてご紹介しました。

外気分断性、用途性、土地への定着性の3つの条件を満たしていると、ガレージハウスのガレージ部分も固定資産税の課税対象になります。ただし、ガレージハウスでは、「ガレージ部分の面積が建物の延床面積の20パーセントまでの広さの場合、床面積に含めない」という固定資産税の優遇措置が設けられています。各ご家庭のガレージの用途目的にあわせて、広さや間取りを考えていきましょう。

宇都宮市・栃木市・小山市周辺でガレージハウスをご検討中の方は、ぜひ当社までご相談ください。

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